破局噴火とは
1月16日午前のトレンド1位に「破局噴火」という言葉が躍った。
(この言葉自体は石黒耀が2002年に発表した小説で使われた造語)
トンガで起きた大規模海底火山噴火(フンガトンガ・フンガハアパイ火山)は、太平洋に面する世界各国に影響を与え、日本でも津波警報や注意報が夜通し発令されていた(夕方前に解除された)。
眠れぬ夜を過ごした人もいたかもしれないが、筆者も夜中におどろおどろしく警報がなり、昨今の国際情勢とあいまって、なにかが勃発したのではと一瞬思ってしまった。
実際にはトンガでの火山が、遠い日本にも影響与えたのである。
1月10日のヤフーニュースより
首都直下型地震より危険値が倍以上高い「超巨大噴火」
というものがあった。コメント欄を見ると、正月恒例のトンデモ理論というコメントがみてとれ、過去にあった大予言的なものと同類と思っていた矢先、トンガでの火山が起きたので正直驚いた。
とてもタイムリーな記事なので、ニュースを抜粋すると
”日本には100を超える活火山がある。大なり小なり噴火のリスクを抱えている
日本という島国は、火山が多い
意外と知られていないのが超巨大噴火と呼ばれる破局的な噴火をする可能性だ
首都直下型地震よりも対策が迫られている災害だという見方もある
「地球では(噴火の規模を表す噴火マグニチュード(噴火M)が7以上の)破局噴火を時々引き起こしてきた。日本ではこのような噴火が発生する時期も近いと考えられます」(専門家)
一番最近に大規模噴火したのは、7300年前に起きた薩摩硫黄島での噴火だ。鬼界アカホヤ噴火とも呼ばれる
過去に日本で起きた大規模噴火…カルデラを発生させている
火砕流は海を渡り、薩摩半島や大隅半島にまで達し、南九州の広い範囲を焼き尽くしたという。降灰は東北地方にまで及び関東でも約10センチも積もったとされる。この噴火で南九州縄文人は絶滅し、南九州は1千年近く人が住めない不毛の地となったと見られている
歴史的事実として、破局噴火は日本では1万年に一度程度の割合で発生
超巨大噴火は北海道で5回、九州で6回起きているという
この二つの地域は地殻の変形速度が遅いため、マグマが上昇しやすく、巨大なマグマだまりをつくる
2万8千年前に起こった姶良・丹沢噴火(噴火M8・3)と同じ規模の噴火が、人口が多い中部九州で起きた場合どうなるか。まず、火砕流が周囲100キロを覆い尽くす。 数百度とも言われる高温の火砕流は発生後2時間程度で700万人の人々が暮らす九州のほとんどの地域を焼き尽くしてしまう。
その後、日本全国で火山灰が降り注ぎ、大阪では50センチ超も降る。1日以内に4000万人もの人が50センチ以上の火山灰の被害に会う。首都圏でも20センチ、青森でも10センチもの火山灰が降る。北海道東部と沖縄を除き、2日で全国の電気、水道、ガスなどのライフラインは完全に停止する。
”
今回の火山は気象庁がデータを取って以来、初めての現象が起きたことで、混乱気味だった。
日本は断続的に潮位が上昇するという現象が起き、津波とはまた別物であることが示唆されていた。
初めての現象のため、昼には影響なしという判断がくだされていたが、夜中に警報が出される慌てぶりだった。
一般人からすると、不気味な夜ではなかっただろうか。
今回の火山、一部の専門家は「1000年に1度」と称する人もおり、観測史上初のVEI=7(破局噴火)の可能性もあるそうだ。
(ただし噴出物の量は、現状は少ないので、そこまでではないという意見も見られる)
30キロの噴煙は成層圏にあるオゾン層を超えている。
また、世界規模でみると、西暦536年は一年もの間、太陽の光が何かにさえぎられ、暗い状況が続き、植物なども育たなかったとある。この理由は今となっては、火山噴火の可能性ではないかと、思われる。
ネットの意見をみてみると
火山学的には破局噴火は「巨大カルデラ噴火」といいます。
破局噴火は地球や人類に対してもっと破滅的な影響をもたらす噴火のことを指すのであまり安易に使うべきでは無い
今回の大噴火の影響は津波だけじゃない。これほどの破局噴火が起きれば 火山灰の影響で地球の気温が 数度下がり、世界的に冷害が発生して、大飢饉や疫病が発生する可能性があるのです。過去にインドネシアで起こった破局噴火で世界的な大飢饉が引き起こされることになる。
備えあれば憂いなし
2022年はどんな年になるのだろうか。
年明け早々に、怖い自然現象が起きてしまった。
トンガの人は大変だろう、被害が少なければ良いが…。
国際情勢を見てみると、ウクライナ危機が勃発している。
西側の影響をおさえたいロシアに対し、NATOは影響を強めたいと言うことで、互いに妥協が難しくなっている状況で、交渉は芳しくない。
今回の流れを見ると、西側もかなり強硬姿勢をとっているので、難しい状況になっている印象だ。
さらに、中国はすでに2年前の感染の影響もあり、戦時体制のような様相を呈している。
仮に病気がなければ、どうも経済、軍事に置いて中国は十年単位で、アメリカを抜く可能性があったらしい。
そして、今はエネルギー制限をしたり、食物を大量に購入したり、情報統制を強めたりと、何かと「何か」の準備をしているようで、不安を感じさせる。
このように国際的な動きを見ると、雲行きはかなりあやしくなっている。
個人的には夜中の警報をきき、恐怖を久々に覚えたわけだが、
いざという時のために備えをしっかりしておくべきだなという考えが強くわいたしだいだ。
一個人ができることなどはたかがしれているから、備えあれば憂いなし、昔の人の知恵にならって、準備やできることをやるしかないだろう。
たとえば海岸沿い、川沿いなど津波の危険がある地域に住んでいる人は、高台のルートを確保し、夜にでも一度あるておくと良いだろう。福島でも助かった人は早めに避難しているし、大きな地震があったら逃げるように、先祖からの言い伝えのように教訓として残っていて、それにならって助かった人もいる。
必要以上に怖がったり、パニックになっても仕方ないだろう。
起きる時は起きるし、起きないときは何も起きない。
平和を祈るばかりだが、国際情勢にしろ、自然災害にしろ、どうにもならないことがあるのは、歴史が示しているのも確かだ。
とはいえ、杞憂に終わることだって多々あるわけだから、日ごろから情報を集めつつ、冷静でいたいものだ。