アメリカのトップ選手で、強力なビックサーブの使い手であるジョン・イズナー。過去最長の試合時間を経験したこともあるプレイヤーとして有名です。このページでは、イズナーの選手名鑑・有名なマラソンマッチのエピソードなどを掲載しています。
※2017年9月更新
選手名鑑
ジョン・イスナー
John Isner / Kulitat
アメリカ出身
208cm/108kg
右利き・両手打ち
現在、ランキング15位(最高は9位)
今季成績:29勝17敗
アメリカの大学経由のプロ選手
その上背を生かした高速のビックサーブが最大の武器で、角度も鋭く打つことができる。
ファーストサービスを高速フラットに、セカンドをコースに打ち分けてエースを量産する。
このようにサービスで崩し、サーブ&ボレーを狙うパターンが決まると彼のテニスになる。
錦織とは2015年のマイアミOP、シティOPなどで対戦している。
特に有名なのが記録的な長い試合になった2010年のウィンブルドンの1回戦のマラソンマッチ。彼はその後「マラソンマン」というあだ名がついた(以下を参照)
試合後には友人のアンディ・ロディックがピザ3枚、あらゆる種類のチキン、マッシュポテトを届けてくれ、大量のファーストフードで栄養補給したという。
ニコラ・マユとの試合で、実に3日間、合計11時間5分、183ゲームを行っています。
試合後、2人は力強く抱き合った。異例中の異例で、試合後にはコート上で世界記録達成の表彰まで行われた。イスナーは「少しだけ疲れたね」と話し、敗れたマユは「これ以上ない戦いだった」とこぼれそうな涙をこらえた。観客席からは、拍手が鳴りやまなかった。
69―68で迎えた第138ゲームで、ついに終止符が打たれた。マッチポイントでイスナーのパッシングショットが決まった。超満員の観客から大歓声。勝利が決まった瞬間、コート上に仰向けに倒れ込んだ勝者は「ちょっと疲れたけど、この素晴らしい雰囲気の中で疲れたなんて言えない。観客は最高だった」と感慨深げに話し、敗れたマユも「これ以上ない戦いだった」。試合後はそのままセレモニーを開催。選手2人と主審に記念品が渡され、2人は「70―68」と表示されたスコアボード前で記念撮影して別れた。
この試合をさばいたのは、スウェーデンのモハメド・ラヒアニさんです。
7時間以上、ずっと椅子に座って審判をつとめたので、他の選手からトイレに行かなくても大丈夫なのか、心配の声が出るほどでした。
「私はエコノミークラスで移動しているから、7時間コートに座っていることなど何ともない。一生に一度というべきこのような特別な試合にかかわれたことは素晴らしく、疲れる暇もなかった」
出典:ウィンブルドンの死闘、11時間5分で決着 – 夢と希望と笑いと涙の英語塾