2015年には不調に陥り、ランキングもトップ4から陥落、BIG4時代に終止符を打ったラファエル・ナダル。 しかし、2016年は復調、2017年は全仏オープンで優勝するなど復活を遂げました。
このページでは、R・ナダルのプレースタイルや選手名鑑を掲載しています。
※2017年9月更新
選手名鑑
ラファエル・ナダル
Marianne Bevis
出身:スペイン・マヨルカ島・マナコル
185cm/85kg
1986年6月3日生まれ
左利き・両手打ち
現在のランキング:1位
今季成績:51勝9敗
優勝:シングルス71勝、ダブルス10勝、マスターズ30勝、グランドスラム15勝(歴代2位)
「クレーキング」とも呼ばれるナダルは、クレーコートで尋常ならざる勝率を誇る。連勝記録は81勝。全仏OPでは最多優勝、最長連覇の記録を持つ。またその激しいプレースタイルから、「竜巻」「猛牛」などと呼ばれることもある。
※2016年4月モンテカルロ・マスターズの大会時。
北京五輪では、シングルスで金メダルを獲得し、キャリア・ゴールデンスラムを達成している。 トップを競ったロジャー・フェデラーとの数々の熱戦、ライバル・ストーリーは、今のテニス人気のきっかけとなっている。
☆ラファエル・ナダル エピソード 深刻な怪我、恋人、偉大な先輩、愛する故郷、動物を恐れるほど臆病!?(準備中)
☆テニスプレイヤー ラファエル・ナダル伝 なぜ、彼はナンバー1になれたのか…(準備中)
生い立ち
ミゲル・アンヘル・ナダルは、ナダルの叔父であり、スペインの元代表のサッカー選手であり、クライフ率いるバルセロナに所属していた。ナダルはこの叔父をたたきおこしては、サッカーの練習に付きあわせていた。
12歳までは、ナダルはテニスよりも、サッカーに夢中だった。そのためある大きなテニス大会に招待された時は、試合当日にも関わらず、サッカーをして遊んでいたため、主催者を激怒させた。しかし、大会では優勝した。
このナダルをテニスに導いたのが、叔父であるトニー・ナダルである。トニー・ナダルは、テニスプレイヤーとしては大成しなかった人物だ。スパルタ教育の信奉者であり、ナダルには非常に厳しい練習を課した。それは、時に不条理というレベルであり、水を忘れたナダルに飲ませないとか、罵声を浴びせたり、ナダルにだけスクールで厳しく当たるなど様々であった。
しかし、超一流のプレイヤーに育てるためにあえてしたことであり、素直なナダルはトニーの指導を受け入れて、世界1位になったのだった。
トニー・ナダルは「ウィナーの重要性」を説き、強力なショットを身に付けさせた。
キャリア
2005年(18歳)には全仏OPで、グランドスラム初優勝を飾った。その後はグランドスラムでも、コンスタントに好成績をおさめるようになった。
2008年には、ランキングで世界1位となった。
2009年には、怪我で不調に陥った。怪我の時、ナダルの父親は真剣に「プロゴルファー」に転向させることを検討した。
2010年(24歳)には、四大大会のうち、全仏、ウィンブルドン、全米を制して3冠を飾った。全米は初の優勝であり、ギャリア・グランドスラム、ゴールデンスラムを達成した。
2011年は、台頭するジョコビッチとも激闘を繰り広げた。
2012年は怪我などで、再び休養せざるを得なかった。
2013年は全仏、全米を制している。
2014年は全仏で5連覇、9度目の優勝という偉業を達成したが、怪我に悩まされた。
2015年は、クレーでの不調などもあり、ランキング上位4人をジョコビッチ、フェデラー、マレー、ナダルで占めるというBIG4時代の終焉を迎えた。ナダルは後に「モチベーションに問題があった」とも語ったが、シーズン終盤には再び上昇気流に乗った。
2016年はモンテカルロ・マスターズで決勝進出。モンフィスを破り、マスターズで2年ぶりの優勝を飾った。
2017年はモンテカルロ、マドリードとマスターズで連勝を飾る。全仏オープンも制した。
プレースタイル
ジョコビッチをして「脅威」と言わしめた強烈で重いフォアのトップスピンは、ナダルの代名詞の一つだ。加えて、エネルギッシュに速く、持続的に走り続けるフットワークはコート全面をカバーでき、粘り強いストロークでの守備から、攻撃に転ずるカウンターを武器とするアグレッシブ・カウンター・パンチャーである。
スイングスピード、パワーを活かして、強烈なウィナーを叩き込む。
また、スピン、スピードが高次元で両立する稀有なショット(エッグポール)は、高低差が激しいボールとなり、スピードにあふれ、バウンドも高く弾むため、対戦相手を苦しめる。
加えて、リターン力、攻守の切り替えも早く、ロングラリーもいとわないタフな選手である。
対戦成績
錦織にとっては、2勝8敗と大きく負け越している苦手な対戦相手。2016年は、BNPパリバ・オープン2016・準々決勝で対戦するも、敗戦を喫している。しかし、2016年のリオ五輪・準決勝ではナダルに勝利。錦織が銅メダルを獲得している。