小柄ながら、ボールのさばきや攻撃的なリターン力は、日本でもトップクラスという定評を得ている選手が杉田祐一です。2017年はATPツアーで初優勝、日本男子として3人目となる快挙でした。このページでは、テニス選手の杉田祐一について掲載しています。
※2017年9月更新
選手名鑑
杉田祐一
宮城県仙台市出身
173cm/66kg
1988年9月18日生まれ
右利き・両手打ち
現在、ランキングは44位
今季成績:13勝10敗
プロ転向:2006年
所属:三菱電機
7歳からテニスを始め、吉田記念テニス研修センターなどで学ぶ。
速いテンポでのボールさばき、リターンの対応力では、日本の中でもトップクラス。特にリターンは、攻撃的である。
また、軽快なフットワークを生かしたストロークも武器としている。
懐の深いバックハンドは展開力がある。
ライジングショットを得意としている。
粘り強さが増しており、終盤になっても衰えないプレーができるのが強み。
錦織は「ストロークに弱点がなく、他の選手と打ち合える」「ストイックで独特の世界観を持ち、仙人のような発言や行動をする。学ぶところがたくさんある」「(サーブの向上、前に行くプレー)があれば、20位、30位まで来ると思う」と評している。
2006年の世界スーパージュニアテニス選手権大会では、鈴木貴男以来、12年ぶりに日本人として優勝した。
2007年に早稲田大学に入学(同期は福原愛、斎藤祐樹ら)。
大学入学後、一時期ランキングを1000位台に落とす。しかし、2008年の6月のフューチャーズ大会で優勝すると、4大会連続で優勝をはたし、ランキングを341位まで上昇させた。
2010年に全日本で鈴木貴男を破って初優勝。
2011年にはチェンナイ・オープンで、D・ブラウンを破って、ATPワールドツアー初勝利を挙げた。
2014年のウィンブルドン1回戦では、フェリシアーノ・ロペスにストレート負けを喫している。
2014年のウィンブルドンで、グランドスラム初の本戦入りをはたし、2015年も連続で本戦の切符を手にした。
2015年はバルセロナOPの1回戦で、トマス・ベルッチに敗れている。
2016年は、予選を勝ち上がって、全豪OPの本戦に出場。1回戦でG・モンフィス(フランス・17位)に敗れている。また、2月の京都チャレンジャーでは、チャレンジャー通算6回目の優勝をはたした。また、キャリア初の100位突破もはたしている。
ゲリー・ウェバーOP2016では、予選から勝ち上がり、1回戦でT・フリッツ(65位)と対戦。フルセットの末、2016年ツアー初勝利をあげた。
ウェスタン&サザンOP2016では、ドイツの若手成長株A・ズべレフ(27位)を破って、マスターズ初勝利。さらに、2回戦では、ウィンブルドン・ダブルス覇者のニコラ・マユ(42位)にも勝利。3回戦まで進んでいる。
デビス杯2016・プレーオフでは、錦織と組んだダブルスで出場、ウクライナチームに勝利して、日本代表に貢献した。
上海マスターズ2016では予選を突破して、日本人として唯一、本戦出場を決めた。
バルセロナOP2017では、予選で敗退もラッキールーザーとして本戦出場。第9シードのガスケを破り16強進出。
アンタルヤ・オープン2017(250)では、フェレール、マナリノなどを破って、28歳でツアー初優勝をとげる。杉田は「直前の大会でフェデラーと対戦したことが、優勝の原動力となった」と語っている。
ウエスタン&サザンOP2017ではマスターズ・ベスト8まで進んでいる。ソック、カチャノフといった強豪にも勝っている。
錦織とはツアーでの対戦はない。