2012年に念願の五輪での銀メダルを獲得した福原愛ですが、その後は怪我の手術などがあり、良い成績を残せない時期がありました。2015年はリオ五輪代表が決まる重要なシーズンでしたが、不調から脱出して代表に選出、女子団体で銅メダルを獲得しました。
卓球・選手名鑑
福原 愛(ふくはら あい)
宮城県仙台市出身
1988年11月1日生まれ
所属:全日本空輸
右利
前陣速攻スタイル(右シェークフォア裏ソフト・バック表ソフト前陣速攻型)
体が柔らかく、低い打点からのバックハンドは大きな武器である。作戦をあまり考えず、単調なショートサーブを打ったり、フォアに難があると指摘される。
3歳の頃より、英才教育を受けており、「天才卓球少女」「泣き虫愛ちゃん」といったニックネームで、テレビに登場して大きな人気を集めた。
全日本選手権小学校2年生以下であるバンビの部で、5歳10か月で優勝した。(史上最年少記録)
小学校4年生でプロになり、ミキハウスと契約。この時期には、王子サーブを作間六郎から習得している。
2004年に青森山田高校に進学した。
2005年には中国のスーパーリーグに参加
14歳の時に世界選手権パリ大会でベスト8。
その後、アテネ、北京を経て、ロンドン五輪に出場した際には、女子団体銀メダル獲得に貢献した。
2013年には肘を手術、2014年は疲労骨折など怪我が目立っている。
3歳から徹底した英才教育を受け、毎日4~5時間の練習をし、休みも年に3日程度しかなかった。
専属のコーチもおり、時に中国のチャンピオンなどにも指導を受けていた。
中国での評価がきわめて高く、世界卓球10大美女に選ばれたり、現地の大会では横断幕などで応援もされるほどである。「感涙の福原愛 『観客が力くれた』」「みんな福原愛ちゃん大好き」と中国メディアに報道されることもあった。中国では磁器の人形に似て肌が綺麗という意味で「瓷娃娃(ツーワーワー)」と呼ばれたり、「小愛(シャオアイ)」というニックネームがある。これほど、人気が出るのは彼女のスター性もあるだろうし、中国語を話せる点も好感がもたれた理由になっている。
フォアは裏ソフト、バックは粒が長めの表ソフトの前陣攻守型。バックを得意とし、ナックルブロックと強打での得点が多かった。近年はフォアハンドも改善し、先制攻撃、カウンターなどでも得点するようになった。また、苦手としていたカットマンに対しても、対応できるようになり、オールラウンドな速攻型の選手に変貌を遂げている。