全米OP2016の3回戦で、錦織と対戦したプレイヤーがニコラ・マユです。 イズナーとの3日間、11時間に及ぶ壮絶なマラソンマッチを繰り広げた選手としても有名です。 また、ダブルスでは、四大大会の優勝も経験しているプレイヤーです。
※2017年9月更新
選手名鑑
ニコラ・マユ
Steven Pisano
国籍:フランス
190cm/80kg
1982年1月21日生まれ
右利き/片手打ち
プロ転向:2000年
現在のランキング:115位(最高は37位)・ダブルスの最高は1位
今季成績:11勝17敗
サーブ&ボレーヤーで、ダブルスを得意としている。
得意なサーフェス(コート)は芝で、高速系のサーフェスが得意。逆にクレーなどは苦手である。
四大大会では、シングルスの最高成績は3回戦進出だが、ダブルスでは好成績をおさめている。
ダブルスの最高成績は、全豪、全仏で準優勝、ウィンブルドン(2016年)、全米(2015年)で優勝である。
子供の頃はサンプラスにあこがれていた。
15歳から18歳までフランスで1位であり、ジュニアから活躍していた選手。
シングルスの4回の優勝はすべて芝である。
2016年はフェレール、B・トミックなどを、シングルスで破っている。
錦織と全米OP2016の3回戦で初対戦だったが、マユが試合に敗れた。
エピソード:イズナーとのマラソンマッチの顛末
2010年のウィンブルドン・1回戦でアメリカのイズナーと、11時間5分(3日間)に及ぶ、980ポイントを奪い合う激闘を繰り広げた。 この時は、6-4、3-6、6-7、7-6、70-68でイズナーが勝利。
最長時間以外にも、1試合のエース数「113本」、ウィナー数「246本」など、様々な記録を更新したため、壮絶なマラソンマッチとして有名になった。
なお、当時のランキングはイズナーが19位、マユが148位だった。
また、イズナーはこの試合のことをほとんど語ろうとしない一方で、マユは本まで出版している。
グランドスラム優勝を目指すイズナーは、キャリアにおける最高のハイライトであることを拒絶するためである。
対してマユは、「(この時の試合を)苦しい時には思い出す」ようにしていると語るなど、饒舌である。マユはこれ以上のインパクトを残すには優勝しかないことをわかっているのだ。そして、それは極めて困難であると…。
しかし、ダブルスで輝きを見せたマユは、2度もグランドスラムを制した。
イズナーはといえば、記念に贈呈されたグラスを母にあげてしまい、当時に身に付けていたウェアなどすべて、チャリティーに提供した。それほどまでに、あの試合のことを、ただの通過点にしたいと考えているのかもしれない。
そんな両者ではあるが、あの試合後には頻繁にメールを交換する仲になったということだ。