平野美宇、伊藤美誠は共に、東京五輪が開かれる年に20歳になる2000年生まれです。 リオ五輪では伊藤が日本代表に選ばれ、一歩遅れた平野美宇。しかし、リオ五輪後には平野はブレーク、アジア卓球2017で丁寧など中国勢に3連勝して優勝する快挙もはたしています。
平野美宇(ひらの みう)
卓球・選手名鑑
静岡県生まれ、山梨育ち
2000年4月14日生まれ(16歳・高校1年生)
現在のランキング:世界17位(最高は11位)※日本勢では4番手
戦型:右シェーク両面裏ソフトドライブ型
所属:JOCエリートアカデミー
「みうみま」で知られるダブルスのパートナー、伊藤美誠とは同じ2000年生まれである(伊藤は10月21日生まれ)。幼少のころから切磋琢磨しており、5歳でダブルスを組んでいる。
家族は全員卓球を経験しており、卓球一家で育つ。
祖父(名誉教授・数学者):山梨医科大学・卓球部の顧問
父親(内科医):筑波大学・卓球部元主将
母親(元教師):筑波大学・卓球部元主将
家族の影響もあり、3歳で卓球を始めている。ちなみに2人の妹も卓球をやっている。
最初のコーチは、卓球教室を営んでいる母親だった。
幼少より卓球がうまく、メディアからも注目されていた。負けそうになると泣くことがあり、「第2の愛ちゃん」と呼ばれたこともあった。
2007年全日本卓球(バンビの部)で優勝。小学校1年生の優勝は、福原愛以来2人目だった。
2016年の全日本では、準決勝で伊藤美誠との15歳・中学生対決が実現。伊藤に勝利した平野は、決勝で石川佳純に敗れて惜しくも準優勝となった。
同年のポーランドOPで、ワールドツアー、シングルス初優勝を達成している。
リオ五輪ではワールドランキング、日本選手の4番手となり、代表から惜しくも落選。なお、団体戦のリザーブとして、リオ五輪にも帯同している。
アジア卓球2017では、中国勢に3連勝して優勝する快挙を達成した。
平野、伊藤を一躍有名にした写真&ダブルス快進撃
中学生だった平野と伊藤はダブルスで、ワールドツアーに出場すると、大活躍を見せた。 2013年のカタールOPでは3位(史上最年少)、2014年はドイツOP、スペインOP、グランドファイナルで優勝する快挙を達成した。
このダブルスの優勝後のインタビューでは、賞金額を聞いた中学生の2人が驚きの表情を見せた。 その驚いた表情が有名になり、世界の卓球ファンに一躍知られるようになった。
現在は、石川佳純のコーチ経験もある中澤鋭がコーチとなって指導している。
プレースタイルは、シャープな振りからの両ハンドドライブを得意としている。回転量、スピードも年々アップしており、力強さを増している。また、全日本では決勝まで勝ち進んだが、メンタル的な強さも垣間見せた。 現在はフォームを改善しながら、パワーを身に付けることに取り組んでいる。
エピソード
卓球では負けず嫌いで一歩も引かないプレーが目立つが、普段は穏やかな性格で、折り紙が趣味。 憧れの選手は、福原愛、張怡寧。
スペースシャトルのエンデバー号の打ち上げの年に生まれたことから、果てしなく広がる宇宙…前途洋々な未来をイメージして、父親が名付けた。
2000年(平成12年)生まれの女子選手は、若くして世界で活躍する選手が集中している。 東京五輪を20歳で迎える世代でもある。この世代には、平野、伊藤以外にも、早田ひななどがおり、黄金世代と呼ばれることもある。
伊藤が日本代表となり、なげやりな気持ちになったこともあったが、現在も成長を続けている。
”「いろいろな人から『(美誠ちゃんに)置いていかれてるね』と言われて、自分でもそう思ったりして。最初は悔しかったのに、いつの間にか悔しくなくなってきて、そんな自分が悔しかった。代表選考が終わった9月頃は『もうどうでもいいや』って思うこともあったんですが、それじゃダメだなって。そこから気持ちを切り替えて頑張りました」”
” ”出典: The BORDERLESS [ザ・ボーダレス]
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