2014年にはナダル、2015年にフェデラーを破るなど、20代前半ながら急スピードで力をつけているのがニック・キリオスです。2016年は念願のツアー初優勝も達成しています。一方で、コート内外で問題を起こすなど、何かと話題が多い選手でもあります。
※2017年9月更新
選手名鑑
ニック・キリオス(キルギオス)
国籍:オーストラリア
1995年4月27日生まれ(20歳)
193㎝/85kg
右利き・両手打ち
現在のランキング:17位
ここまでの成績:38勝15敗
ギリシャ系オーストラリア人の父とマレーシアの母親を持つ。
強烈なサービス、ダイナミックなストローク力、攻撃力が魅力の次世代のスター選手候補。
時として見せる大物食いなどでは、粘り強いプレーも見せる。
試合中に一人で声を荒げるなど、気性も激しい選手である。
2014年には144位ながら、ウィンブルドンの4回戦で、ランキング1位のナダルを破る大波乱を起こした。
また、2015年のマドリードOPでは、第1シードのフェデラーを、2回戦で破っている。
2015年は他にも、ラオニッチ、カルロビッチといったトップ選手を破っている。
2016年はオープン13で、ガスケ、ベルディヒ、チリッチを破って、念願のツアー初優勝を達成するなど3勝をあげている。その他、2016年はワウリンカ、ラオニッチなど強豪を破っている。
対戦成績は錦織の3勝0敗。2015年の上海マスターズで対戦して、1-6、6-4、6-4で錦織が勝利している。
マイアミ・オープン2016では、準決勝で対戦。錦織が6-3、7-5で勝利している。
エピソード
2015年のウィンブルドンでは、特にそのお騒がせぶりをヒートアップさせている。1回戦、2回戦では審判や線審に暴言をはいた。3回戦のラオニッチ戦には、紫と緑のストライプのヘッドバンドをして登場し、注意された為、裏返して使用した(ウィンブルドンは白以外の服装を禁止されている)。
試合になると、叩きつけたラケットが観客席に飛び込むハプニングが発生。しかし、キリオスは「叩きつけたラケットがバウンドして、フェンスを越えたんだ。ただそれだけだよ。誰も傷つけたくない。とにかく、観客のナイスキャッチだ」と歯に衣着せぬ発言を残した。
また、ヤジを飛ばしたファンに怒ったり、逆にバットマンのTシャツを着たファンから、アドバイスを受けたりした。これについては、「彼が試合のカギだったと思うよ。大事な場面で、素晴らしいアドバイスをして、僕を助けてくれたよ」とユーモアも見せている。
ワウリンカとの2015年のロジャーズ・カップでは、ワウリンカの彼女をめぐり、試合中に問題発言を発した(キリオスは以前、その彼女と付き合っていたという)。そのため、ワウリンカが棄権するという状況となり、物議をかもした。
ある大会では、試合の20分前になっても姿を現さず、キリオス陣営があわてて探しに行った。すると、スタバで彼女とコーヒーを飲んでいた。
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