サッカーW杯2022アジア最終予選カタール 大陸間プレーオフ
サッカーW杯2022アジア最終予選、1勝2敗で迎えたホーム豪州戦に2-1で辛勝し、土壇場で踏ん張った日本代表。
上位2位の可能性を残しているが、3位プレーオフに回る可能性も高い。ここでは、大陸間プレーオフ1枠をめぐる争いについて、想定される対戦国やレギュレーションについてみていきたい。
※各順位は10/12時点です。
※各順位は国名/勝敗/勝ち点の順番に記載しています。
アジア・グループB順位
1位サウジアラビア/4勝0敗/12
2位豪州/3勝1敗/9
3位オマーン/2勝2敗/6
4位日本/2勝2敗/6
5位中国/1勝3敗/3
6位ベトナム/0勝4敗/0
ご覧のように日本はグループBで、2勝2敗、4位である。まずはW杯に直接出場できるストレートイン、上位2位を目指すことになる。
現在、1位のサウジアラビアとは2勝差があり厳しいが、2位の豪州とは1勝差であり、追いつける状況になっている。
そのためにも、今後おこなわれる下位3連戦(ベトナム、オマーン、中国)でとりこぼすとは避けたい。この3連戦で1つでも落とすと、2位以内が大きく遠のき、3位プレーオフが現実味を帯びる。
また、現在、3位にいるオマーンとのアウェー戦は絶対に勝利しなければならない。なぜなら、3位さえ厳しくなるからだ。
では、プレーオフになった場合、どのような国と戦う可能性があるのだろうか。
まずは、アジア最終予選グループAの3位と、一戦のみの対戦を制しなければならい。
アジア・グループA順位
1位イラン/3勝1敗/10
2位韓国/2勝2分/8
3位レバノン/1勝1敗2分/5
4位UAE/0勝1敗3分/3
5位イラク/0勝1敗3分/3
6位シリア/0勝3敗1分/1
グループA、現在の3位はレバノンだが、UAE,イラクとは僅差である。さらに、下手をすると2位の韓国が回る可能性も残っている。
まずは、一戦必勝のしびれるアジア・プレーオフに勝たねばならず、対戦する可能性がある国を見ると、決して侮れない相手ばかりである。
1試合しかないため、ここで日本のW杯が終わる可能性すらあるのだ。
現在、3位もやむなしという考えもあるが、そうなると実はかなり険しい道のりになる。
ともかく、ここを勝って初めて、大陸間プレーオフに出場することができるので、いわば最後のアジア予選となるのである。
大陸間プレーオフ出場枠(4か国)
・アジア(AFC)第5代表
・北中米カリブ海(CONCACAF)第4代表
・南米(CONMEBOL)第5代表
・オセアニア(OFC)代表
この4大陸の代表で組み合わせがきまり、ホーム&アウェーで戦う(合計2試合)。
重要なポイントは対戦するのは1か国のみということである。
つまり、ホーム&アウェー方式、2試合合計で勝利すれば、切符が獲得できるのだ。すなわち、どの大陸と対戦するか、運次第だが、組み合わせが非常に大きな要素になってくる。
仮に対戦する場合、どの大陸の代表が良いのだろうか。
やはり、オセアニア代表が最もラッキーな組み合わせになるだろう。想定されるのは、オセアニア最高位ランキングのニュージーランド代表である。
豪州と同様、身長や体格がありパワーに優れるが、豪州ほどテクニックや洗練さはないだろう(五輪では決勝トーナメント・準々決勝で戦い、PK戦で日本は辛勝している)。
北中米や南米に比べれば、くみしやすい相手と予想されるだろう。
次にくみしやすいのは、北中米だろう。
北中米カリブ海の予選順位
1位メキシコ/3勝0敗2分/11
2位アメリカ/2勝1敗2分/8
3位パナマ/2勝1敗2分/8
4位カナダ/1勝0敗4分/7
5位コスタリカ/1勝1敗3分/6
6位エルサルバドル/1勝2敗2分/5
7位ホンジュラス/0勝2敗3分/3
8位ジャマイカ/0勝3敗2分/2
とはいえ、この地域はごらんように、サッカー強国とまでは言えないが、W杯でも時に強豪国相手にアップセットを起こすダークホース的な国が多いし、メキシコなどは強国でもある。
なので、どこがきてもあなどれず、おそらく拮抗した戦いが待っているだろう。
現在の4位はカナダだか、勝ち点をみると、5位コスタリカ、6位エルサルバドルあたりまで4位圏内だ。
逆にアメリカ、パナマなどが4位に回る可能性も残っている。
南米の予選順位
1位ブラジル/9勝0敗1分/28
2位アルゼンチン/6勝0敗4分/22
3位エクアドル/5勝5敗1分/16
4位ウルグアイ/4勝3敗4分/16
5位コロンビア/3勝2敗6分/15
6位パラグアイ/2勝3敗6分/12
7位ペルー/3勝6敗2分/11
8位チリ/2勝5敗4分/10
9位ボリビア/2勝6敗3分/9
10位ベネズエラ/2勝8敗1分/7
最後に最も戦いたくないのが、やはり南米代表である。
ブラジル、アルゼンチン、コロンビア、ウルグアイといったサッカー強国と常に予選を戦っている、欧州と並ぶ最激戦区だ。
各国がしたたかであったり、地域によっては非常に厳しい環境でのアウェー戦がまっている。一癖も二癖もあり、容易に勝たせては紅。
現状5位はコロンビアだが、できればプレーオフでは遭遇したくない国である。
その他、6位パラグアイ、逆に3位エクアドル、4位ウルグアイあたりまでは拮抗して、どこが5位になるかはわからない状況だ。どこがきても、厳しい相手になることは間違いないだろう。
以上のようにプレーオフに回ると、非常にスリリングな3試合を目撃することができる。
その代償として、日本代表が本大会で見られない可能性も高まることになる。
全くの個人的な予想だが、
オセアニア代表なら60%-70%、北中米カリブ海代表なら50%、南米代表なら30-50%という確率で出場枠を争うことになるだろう。
できれば、アジア最終予選で上位2位に入ることがのぞまれる。
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